日本では子どもが6歳になったら小学校に通いはじめますよね。
オーストラリアでは日本と違い、小学校に上がる前にPrepという段階をふみます。
今回は、
- Prepとは?
- オーストラリアの学校制度
- いつからPrep?
- Prepの宿題
を紹介します。
※Prepという呼び方は州に違います。ここではQueensland州についてお話しします。
オーストラリアの学校制度
年齢 | |
---|---|
0~4 | 幼稚園 |
5 | Prep |
6~11 | Primary school(Year 1~Year 6) |
12~17 | High school (Year7~Year 12) |
オーストラリア・クイーンズランドでは小学校一年生になる前にPrepと呼ばれる
準備段階があります。
Prep とは?
Prep(プレップ)とは、Preparatoryの略です。主に学校に入学するための準備教育が目的です。
いつからプレップ
入学年度の6月30日までに5歳になる子供はPrepに通うことができます。
なぜ、6月30日かというと、オーストラリアでは前年の7月1日~6月30日が決算期となっていているからです。
理由:
- 年齢の高い子が周りにいる方がこどもの成長が早いと思ったから。
- 子どもの性格が人見知りでもなく積極的なので、すぐなじめると思ったから。
- 幼稚園代を払わなくて済むから(小学校は無償)
大体の子どもは6歳になるまで待って通うパターンが多いです。なので、クラスでは1年近く歳が違うお友達もたくさんいます。
Prepに入れるか、どうやって決めるのか?
自分のこどもがPrepに通うのが、”まだ早い” ”もう大丈夫”の判断は親だけが決めるものではなく、担任の先生に子供の普段の様子、活動の様子から判断してもらいます。
- 自分でくつを履いたり、着替えたり、食事をしたり基本的なことが親、先生の助けなしにできるかどうか
- 先生の指示したこと、親の要求したことが理解できているか?
- 自分の要求、欲求を先生、親にきちんと伝えられるかどうか?
Prepは幼稚園とは違い、小学校の準備段階ということで先生が何もかもやってくれるわけではないので、自分のことは自分でできる力、もしくはできなかったら自分で先生に助けを求められる力が必要になってきます。なので、先生の判断で(もちろん親との話合いも含め、)幼稚園をもう一年やってください、と言われることもあります。
学校の面接
小学校に入る前には、学校説明会(オープンディ)、面接、オリエンテーションがあります。
学校の面接では、
- 自分の名前が言えるか?
- 先生とコミュニケーションがとれるか?
- 単純な質問に答えらるか?
- 絵本はどこから読むのか?
などの基本的なことを聞かれます。
アルファベットがかけるか、読めるか、計算できるかという学力的な問題を問われるよりも、Prepという集団生活で自立してやっていけるかどうかをみられます。
Prepでの生活
小学校と同じで週5日間、朝9時~3時までのフルタイムプログラムです。
Term:通常1ターム10~11週
新年度が始まるのは、12月、1月のロングホリデーが終わった直後の1月29日からです。※2019の場合。多少のずれはありますが、1月の終わりです。
宿題は?
Prepにあがると、宿題が始まります。
週に一度宿題をもらって帰ってきて一週間スペルの読み方を練習します。
See and Say
見て言ってみよう!
文章の中で最もよく使われる130個のワードを毎週家に持ち帰って練習します。
本読み
このようなカンタンな本読みからはじまります。
読み方の練習と並行して、本読みのレベルも上がっていきます。
おわりに
この時期の親は1年早くPrepに通わせるか待とうか、けっこう悩むものです。
こどもの性格、成長はそれぞれです。言葉が遅かったり、まわりのこどもと中々なじめない子どもは1年遅らせて、様子を見る場合もあります。しかし、長い目で見ればたったの1年です。結局のところ、幼稚園でも小学校でも、子どもが楽しく通ってくれることが親の一番の望みですよね。