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自然に帰ろう!Forest kindergartenって何?

今注目されている教育システム、Forest Kindergarten(森の幼稚園)知っていますか?

Forest Kindergartenの特徴

  • 三歳から七歳までの未就学児が通える。
  • 天候に関係なく、ほぼ一日を森や自然の中で過ごす。
  • 保育士の役割は子供の自主性に従うこと。

Forest Kindergartenの歴史

はじめてForest Kindergartenができたのは1950年ごろスカンジナビアと言われています。それがドイツ、オーストリア、スイスで人気になり、世界にも広がりをみせています。

デンマークのForest Kindergartenのいちにち

外は気温5度、朝に親が子供たちを幼稚園に通わせます。

子どもたちは全身を覆った防寒着を着込んで、先生とともに森に入っていきます。

地面が滑りやすくブーツをはいた子供たちは泥で滑ったり、水たまりでジャンプしたりして、着ている服は泥まみれ。

森の中の木、枝、生き物に触れて遊ぶ。

中には3メートルもあろう木の上に登る子供もいる。上の方は細い枝になっていて、

怖くないのか、と聞くと、少しだけ、と笑顔で答えるこども。

先生はあくまでも見守る立場。他の子どもたちは気にする様子もなく、

自分たちの遊びに夢中。

子どもたちはナイフを片手に器用に枝を鉛筆削りのように切っていく。

取材者が、「危なくないのか」と聞くと、

先生は「危なくないわ。子どもたちは自分たちで学んでいくのよ、これは武器ではなく、道具だということを。」

先生にリスクマネージメントも含めて、大切なことは何かと聞くと、

子どもの能力を信じること、だと。

最近の調査では、野外で過ごす子供たちの方が

ストレスを抱えることが少なく、

物事に集中する力が着くとされ、小学校でもより外で過ごす機会を

作るところが増えてきた、と最後に語るスペシャリスト。

 

※SBS dateline より

世界のForest Kindergarten

シアトルのFidleheads Forest school

2012年にモンテソーリ認可の学校の先生と、ナチュラリスト、

そして科学の知識を持つ教育者によって作られました。

クラスは二つあり、ワシントンパークにある大自然の木々の下で行われる。

アメリカのCedarsong Nature School

2008年にForest Kindergartenのプログラムをモデルにして始まった幼稚園。

5エイカー森の中にあり、2歳から七歳が通う。

こどもたちはキャンピングエリアにバケツ、ショベル、楽器をもっていき

他のおもちゃはいっさい持っていかない。

遊びの内容、遊び方はこどもたちの創造性にまかせる。

オーストラリアのForest Kindergarten

世界での広がりを受けてオーストラリアでも人気が高まっていますが、

ヨーロッパのように一日中を野外で過ごすのではなく、

カリキュラムにForest Kindergartenのプログラムを取り入れています。

Westgarth Kindergarten

オーストラリアではじめてForest Kindergartenのシステムを導入。

2つのグループにわけて3時間のセッションを行います。

地元のパークランドを訪れて季節ごとのかわる自然を探検します。

 

日本のForest kindergarten

日本にもforest Kindergarten が存在しました。

個人的に、日本でこの教育方針はまだ難しいだろうと思っていたので

存在したことに感動です。(しかも、わたしの地元に!)

まるたんぼ幼稚園

ここでは母親が運営を行い、保育士が手伝うという共同保育というスタイルをとっています。

保育プログラムは最小限に抑えて、基本的に神社の周辺、ダムの周辺等の十何か所をお散歩をしてこども達に自然に学ぶ、という方針。

保育士はあくまでも子どもの自主性を手助けする、見守る保育。

Forest Kindergartenに学ぶ教育の姿勢

数年前に比べて、断然テクノロジーを使う機会が増え、

Ipad、大きなスクリーンを使って保育を進めていくことが

多くなってきました。

野外は暑すぎる、虫に刺される、寒すぎる、などの理由で

室内で過ごすことも多くあります。

また、室内でもそれは危ない、あれはダメと、

制止しないといけないことも多々あります。

けがをして自分で学ぶ、という体験をさせてあげたい反面、

大きなけがをさせてはいけない責任がある、私たち保育士。

現代に合わせた保育をしなければいけないジレンマが常にあります。

Forest Kindergartenに学ぶ、子どもの自主性、創造性。

自分で学ぶことには常にリスクがつきものです。

こども達の好奇心に基づいた主体性を

わたしたち親、教育者たちがどれだけ信じてあげられているか。

テクノロジーが発達していくなか、自然にかえる

Forest Kindergartenの教育の仕方が

もっと世界に広がって

こどもたちのやる気、わくわくを引き出し

こども達の可能性が広がっていくことを願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
mimi
こんにちは、MIMIです。 幼少期は中南米で育ち、現在はオーストラリア在住。 空と海のキレイな国に移住して10年以上になります。 ボーイズ2人を育てながら、保育士として働いています。 保育士目線と親目線でブログを書いています