ここ数年で幼稚園でもアレルギーの子どもが増えてきました。
今回はこどものアレルギー、種類、対策について解説します。
子どものアレルギー種類
食物アレルギー
食物アレルギーの場合、だいたいが食べてから2時間以内に湿疹やじんましんが現れます。出方には個人さがあり、顔にぽつぽつ出るだけの人や体全体にでる人もいます。
その他、下痢、嘔吐、口の中がビリビリする場合も。
卵アレルギー:
主なアレルゲンは卵黄より卵白のたんぱく質です。
卵が含まれるものすべてがダメなので、
マヨネーズ、ケーキ、パン、プリン、クッキー、アイスクリーム、お好み焼きなどに注意。
また一部の医薬品には卵白のたんぱく質からつくられるものもあるので注意!
小麦粉アレルギー
小麦に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質があわさってできたものがグルテン。そのグルテンによってアレルギーを引き起こします。
最近では、グルテンフリーの食品をよくみかけますね。
うどん、パスタ、パンなどに注意。
牛乳アレルギー
牛乳に含まれるたんぱく質(その多くがカゼインとよばれる物質)が原因でアレルギーを引き起こします。
乳幼児のアレルギーの原因で卵に続いて多いのが牛乳アレルギーです。
牛乳は加熱しても発酵されていてもカゼインの成分は分解されにくいので、
ヨーグルト、チーズ、生クリーム、シチュー、アイスクリーム、チョコレートに注意。
ナッツアレルギー
ひと口にナッツと言っても種類はたくさんあります。
クルミ、ピーナッツ、アーモンド、ココナッツ、ピスタチオ、栗、マカダミアナッツ。
ナッツアレルギーの原因はナッツに含まれるたんぱく質です。
10年前くらいから急増してきました。
アナフラキシーショックとは?
アナフラキシーショックとは、急性アレルギー反応です。
主に食物アレルギー、蜂さされによって呼吸困難、意識障害などの症状を引き起こします。
状態が短時間で進行して命の危険を伴う可能性があるので、すぐに救急車がを呼びましょう。
アドレナリンの自己注射剤(エピペン ®)の使用
気管支を広げて血圧をあげる作用があるエピペン。医者の処方箋がなければもらえませんが、アレルギー疾患のある方は緊急に備えてもらっておくとよいです。
私たち保育士もFirst Aidで使い方を学んでいます。
こちらを参考にしてみてください↓
ダニアレルギー
アレルギーを起こす原因の80%はダニ。しかも、生きているダニがアレルギーを引き起こすのではなく、ダニのフンや死骸が原因なのです。
ダニアレルギーは体の様々な部分に現れます。
鼻 | アレルギー性鼻炎 |
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気管支 | ぜんそく |
皮膚 | アトピー性皮膚炎 |
ぜんそくの特徴:ヒューヒュー、ぜーぜーという音を伴った呼吸困難が起きる
アトピー性皮膚炎の特徴:かゆみが首、ひじの表側、ひざの裏などにでる
症状が出る場所に特徴があり、左右対称に出る
アレルギー検査
血液検査と皮膚のパッチテストでアレルギー反応をみます。
数週間で結果がわかるので、お子さんのいる方で
なんかうちの子怪しいなぁーと思ったら受診してきましょう。
まとめ
幼稚園でも、アレルギーのこどもには別メニューが用意されています。また、ピーナッツバターや、ナッツ類は幼稚園に持ち込みが禁止になっています。
先生たちが常に子どもたちのアレルギーを把握している必要があります。
幼児期に発生したアレルギーは3歳までに50%、6歳前後までに80%が治る、もしくは軽減していきます。
現在はグルテンフリーの食品が多くみかけられたり、アレルギーに対しての社会の意識がかわってきたようにもみえます。