早くからこどもを預けるなんてかわいそう!なんて言われたりすることありませんか?
私自身もこどもが5カ月の時から幼稚園に預けていました。もちろん、預けずにもう少し長く一緒にいれたら良いとは思ってましたが、経済的にもそんなわけにはいきませんでした。
※オーストラリアでは日本でいうところの保育園と幼稚園の区別がないので、ここでは幼稚園と言わせてもらいます。
保育士でもあり、二児の親でもある私が断言します。
ズバリ、幼稚園に預けることにメリットは沢山あります!
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早く人に慣れる
はじめて家族以外の社会に出て生活するのが幼稚園となるわけで、そこにはたくさんの知らない大人、こどもがいます。当たり前のことですが、家庭では一人もしくは兄弟とだけ一緒だったのに幼稚園にきたら沢山の子たちがいるわけです。おじいちゃん、おばあちゃんと暮らしている家庭も少なくなっています。
特に0歳児ならばたくさんの知らない大人(保育士)に抱っこされ不安になり泣く子もいるでしょう。それでも回を重ねるごとに保育士とこどもの信頼関係ができていきます。それが人と人とのつながりの第一歩となります。そして、年齢が小さいほど慣れも早く、幼稚園生活になじんでくれます。
言葉を早く覚える
家にいると、いくら親が沢山話しかけ続けたとしても、ボキャブラリーの数には限りがあります。幼稚園に行けば、子ども同士、先生との会話、絵本の読み聞かせから、と毎日毎日とても多くの言葉を見聞きします。ボキャブラリーが増えないわけがありません。
たまに、え?そんな言葉いつのまに言えるようになったの?!とびっくりすること、ありますよね。
友達を作れる
こどもにはこどもの世界があります。
親子の時間ももちろん大切ですが、子どもたち同士の会話、かかわりの中で学ぶことがたくさんあります。
幼稚園にはいろんな性格の子どもがいます。たとえば大人しい性格の子が活発な子と出会ってお互いに自分には持っていない良いところを認め合って刺激しあうこともあります。
コミュニケーション能力が養える
友達を作る事、それはコミュニケーションをとること。こんなことをしたらお友達はうれしいんだとか、けんかして、こんなことしたら悲しむからやめようなど、他人の感情を知ることができます。
大勢で一緒に遊ぶということは、おもちゃや遊具などをシェアするということ。そこから我慢することも覚えます。また、たくさんのお友達がいる中、自分の気持ちを相手に伝える力、自己主張する能力も身に付けます。
生活のルーティーンを作れる
幼稚園では朝から夕方までの子どもの活動時間のルーティーがあります。
お昼ねの時間、活動の時間など家庭ではずれてしまいがちなことも、保育士は時間を気にしながらルーティーンに沿っていかに円滑に生活が送れるかに常に気を配っています。
こどもたちの生活のパターンが決まることで、規則正しい生活のリズムがつかめるようになり、メリハリができて家でも夜もぐっすり寝てくれます。
思い切り遊ばせることができる
こどもたちは汚すことがだいすきです。
家庭ではなかなか砂まみれ、泥まみれで遊ばせるのは大変なことです。後かたずや洗濯の事を考えると汚してほしくない気持ちが強くなってしまいがちですよね。その他、絵の具やねんどなどやらせたいけど家ではなるべくやらせたくないことは幼稚園でやってくれます。
トイレトレーニングのタイミングを教えてくれる
保育士がよく親から聞かれる質問の一つは、
「いつからトイレトレーニング始めたらいいですか?」
です。
家でもそろそろ始めたいけど、タイミングがつかめない親はたくさんいます。
そんな時に、私たち保育士はこの子がトイレトレーニングの準備できているかどうかを教えることができます。
家庭だけでなく、保育士と協力してトレーニングすることで、抜群の協力体制ができます。また、同じ年の子が一緒にトイレトレーニングすることで相乗効果で早くオムツ離れすることができたりします。
親も自分の時間ができる
こどもを預ける理由は人それぞれです。仕事で仕方なく預ける人が大半でしょうが、オーストラリアでは自分の時間がほしくて預ける人もいます。
どんな理由であれ、幼稚園では子どもたちを安心して預けられる環境をつくるのが、わたしたちの仕事なので、引け目を感じたりすることなく自分の時間を楽しんでほしいです。
週に一度、自分だけの時間ができたら気持ちにも余裕ができます。子育ても少しは楽に感じるかもしれません。
”クオリティータイム”
“Quality Time”という言葉があるように、長い時間一緒に過ごせなかったとしても、少なくても質の良い時間を過ごすことが子どもにより良い影響を与えます。